歯牙の細菌が原因でできた膿の袋です。
歯根の根管治療で治る場合もありますが、袋が大きかったり、根管治療が困難な場合には外科的に治療を行います。ほとんどが局所麻酔にて摘出手術が可能です。
上あごの前歯にできた嚢胞。著しい腫れがあります。 |
摘出した嚢胞と原因の歯牙。 |
舌ガン
口の中にも癌ができます。舌ガン、歯肉癌、頬粘膜癌などがあります。気になるできものや、潰瘍がある場合は【口腔外科専門医】の診察をお勧めします。
早期発見、早期治療が大切です。
歯牙種、線維腫、脂肪腫など、口の中や顎の骨にも良性腫瘍ができます。
当院では確定診断のため病理組織検査も行っております。(腫瘍性疾患には必要です)
下顎歯肉に良性腫瘍があります。 |
レーザーにて切除しました。 |
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切除物の確定診断を得るために必ず病理組織検査を行います。切除した腫瘍の病理組織写真です。 |
エプーリスという歯肉の良性腫瘍であることが病理組織学的に診断されました。腫瘍は必ず病理組織診断が必要です。 |
唇や舌に唾液が貯まって嚢包化する疾患です。嚢包と小唾液腺の摘出を行います。局所麻酔でできます。
下唇にできものがあります。粘液嚢胞といって小唾液腺の流出障害で嚢胞形成されたものです。 |
嚢胞の摘出と、原因と考えられる小唾液腺を摘出しました。 |
唾液腺からお口の中に唾液を排出する管に石が形成される疾患です。尿管結石みたいなものです。唾液の流出障害が起き、食事時などに唾液腺が腫れて痛みが出ます(唾疝痛)。感染を併発すると唾液腺炎を起こします。管から石を摘出すれば治ります。
アゴの下の腫れと痛みで受診されました。唾石(唾液腺管にできる石)にて導管が詰まり、唾液の流出障害で唾液腺炎を併発していました。開口部に唾石が見えます。 |
メスにて切開し唾石を摘出しました。唾液の流出障害が改善し炎症はおさまりました。 |
舌下面にあるひだが強直していると舌の動きが悪くなります。発音に支障をきたす場合も多く見られます。簡単な小帯形成手術で改善が可能です。
舌のひだ(舌小帯)が強直しています。 |
舌の運動障害を認めます。 |
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切開にて小帯を伸展させる、小帯形成術を行いました。 |
舌の運動障害が改善されてます。 |
お口の中には異常に角化したり、水泡が形成されたりと色々な粘膜病変があります。早期発見が必要な粘膜疾患もありますので、改善しないお口の中の病変があったら早めの受診をお勧めします。【口腔外科専門医】が診断、治療に当たります。歯科金属によるアレルギー疾患の場合もあり、皮膚科とも連携しております。
外歯瘻
歯が原因で膿みの出口が顔に出てきたもの。 歯の治療が必要です。
【顔がはれてきた】
歯牙が原因で顔まで腫れる事があります。腫れの進展具合によっては生命に危険な場合もありますので早めの受診をお勧めします(のどが腫れると呼吸ができなくなります)。重度の場合は抗生物質の点滴治療が必要な場合もあります。感染症は早めの治療が必要です。
くちびるや舌が切れたり、歯が脱臼したり、アゴの骨が折れたり等があります。入院や全身麻酔での治療が必要な場合もあり、病院口腔外科とも連携しております。
前歯が骨の中に陥入して歯槽骨骨折を併発。 |
歯と骨の修復を行い固定したところ。 |
アゴがはずれた場合の整復も行います。